[Update] Fri Aug 14 04:53:10 JST 2020: 解説の前提は X68000 内蔵音源の YM2151 であることを明示。
基礎 2 はキック用に調整した音色でのキックの創り方を解説します。要領は基礎 1 の正弦波キックと同じですが、解説の前提が X68000 内蔵音源の YM2151 と狭まり、汎用性はグッと低まります。それ以外の FM 音源を使っている方は脳内置換でなんとかしてください。
音色の概要は以下の通り。
- 基本パラメーター: ALG=5 FB=4 MUL=4 2 2 2
- OP1: AR=31 DR=31 SR=31 RR=8 SL=11 TL=0
- OP2-4: ADS は ENV 波形が四角に近い形になるよう AR=31 DR=00 SR=00 で TL は最大値。RR=7-9 くらい
- その他パラメーターは最低値か最大値 (効かないようにしておく) でよし
Z-Music V2 の書式だと以下です。
(@125/ AR DR SR RR SL TL KS ML DT1 DT2 AME31, 31, 31, 8, 11, 000, 0, 04, 0, 0, 031, 00, 00, 9, 00, 000, 0, 02, 0, 0, 031, 00, 00, 9, 00, 000, 0, 02, 0, 0, 031, 00, 00, 9, 00, 000, 0, 02, 0, 0, 0/ AL FB OM05, 04, 15)
色付きのパラメーターが大事なとこです。パラメーターの調整は、今回はやりません。「オペレーター 1 のパラメーターが大事」ってことだけ覚えといてください。
この音色をてきと~に鳴らすと (たとえばオクターブ 3 の f++++ を 48/192 ステップで) ホーー~ンみたいな音が鳴ります (実機は修理中で確認してませんが) 。基礎 1 のポーーとは異なる音になってますね。はいなっています! (ここらへんに音)
基礎 1 と同様、オクターブをかなり低くするとサブ… (中略) …イスのような音になるので、キックの音色として使えることが薄らぼんやりわかると思いますし、キック用に調整した音色なのだから当然です。そんなこと言わなくてもわかるでしょ!モ!
またまた基礎 1 と同様に、この音を 32 分音符のポルタメントふたつに分け、タイでつなげ、16 分音符の長さで (短時間で) 音を大きく素早く移動させます (ピッチベンドでもいいのよって基礎 1 でも書きました) 。これによって強力なエンベロープ的なものを作ります。具体的には以下の通り。
- ポ1 (アタック相当): F2 → D1
- ポ2 (サスティン相当): D1 → F-1
- 注) ポ1のエンドキーとポ2のスタートキーを合わせるのだ!必ずだ! (多少ずれていても何ら支障ありませんので、このように語気を荒らげるのはみっともないですね)
だいぶキック感が強まりました (実機は修理中で確認してませんが。何度も言わせないでください) 。 (ここらへんに音)
基本的に q8 (MML におけるゲートタイム的なやつで、値が大きいほど発音時間が伸びる) です。鋭く打ちたい場合は q3 などとします。重量感を増したい場合は OP2 の RR を緩めます。キックの後に休符を置いておくも忘れずに。もっと重量マシマシにしたいなら OP1 の RR も緩めます。もっともっと~!は基礎 3 でやります。
音色パラメーターと MML がごっちゃになってきましたが、どちらも合わせて「音づくり」なので、そういうもんだと割り切りましょう。
基礎 2 は以上です。要点は↓
音色パラメーターと MML どちらも合わせて「音づくり」。あと RR はけっこう大事
です。なるほどですね!
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