木曜日, 8月 27, 2020

FM Cooking : 応用 1 ガバキックづくり

 応用 1 はガバキックづくりの方法を解説します。基礎 1-4 を活用すれば素の音でバインバインのガバキックを創れます。

 しかしながら、基礎 3-4 にも増して 68 べったりな解説となりますので、それ以外の音源ユーザーはどうしょもないので、がんばって脳内置換してください。 4-Op. 以上ならイケるはずです。2-Op. とかはちょっとキビしそう (無理ではない!できる前提で考えよう) 。とりあえずやってみてください。


音色はこうなのよ


 ガバキックの鳴らし方は基礎キックの鳴らし方とだいたい同じなのでコピペでオケです。ガバキックは音色パラメーターのほうが重要です。基本的なパは以下の通り。

  • ALG=5 FB=7 MUL=4 2 2 2
  • OP1: AR=31 DR=0 SR=10 RR=4 SL=0 TL=25
  • OP2-4: ADS は ENV 波形が四角に近い形になるよう AR=31 DR=00 SR=00 SL=00  TL=00。RR は 7-8 くらい。


 Z-Music V2 の書式だと以下です。


(@126
/ AR DR  SR  RR  SL    TL  KS  ML DT1 DT2 AME
  31, 00, 10, 04, 00, 025,  0, 04,   0,  0,   0
  31, 00, 00, 07, 00, 000,  0, 02,   0,  0,   0
  31, 00, 00, 07, 00, 000,  0, 02,   0,  0,   0
  31, 00, 00, 08, 00, 000,  0, 02,   0,  0,   0
/ AL FB  OM
  05, 07, 15)

 

 ALG/FB は基礎いキック同様 ALG=5-7 FB=0-5 も使えますが、調整が鬼ムズなンで ALG=5 FB=7 で固定します。今は、ね…。

 基礎解説のときと同様、てきと~に鳴らすと基礎 2 ときの音より強めなことがわかると思います。ワクワクダネ!


鳴らし方はこうなのよ


 基礎キックと同じく、アタック相当のポルタメント F2 → D1 (32 分音符の長さ) と、サスティンの相当ポ D1 → F-1 (32 分音符の長さ) をタイでつなぐ (ふたつ分のポで 16 分音符の長さ) です。何度も何度も同じことを!

 Z-Music V2 の書式もおんなじでょ~す↓

(t8) @126@v127 q8o2l32 (f,>e)&(e,>f+)r8.<<

 よく見たら同じではないですね。ポ2のエンドーが 1 オクターブ上がっております。

 GK は低域を効かせるよりも音のエグさを際立たせたほうが良いので、聞こえやすいオクターブにしときます。a あたりまでアゲちゃってヨシ。低域も効かせたいなら空いてるトラックを使ってください。


パラメーター調整なのよ


 鳴らし方は固定にしちゃって、とっとととっとパラメーター解説をやってまいります。基礎キックとは異なるパラメーターを調整しますよ。

 基礎のときと同様、OP1 のパラメーターだけいじればオケイですけど、複数のパラを連動させるように調整しなくてはならないので、基礎キックの調整よりもムズイですが簡単です。調整箇所は以下の通り。

(@126
/ AR DR  SR  RR  SL    TL  KS  ML DT1 DT2 AME
  31, 00, 10, 04, 00, 025,  0, 04,   0,  0,   0
  31, 00, 00, 07, 00, 000,  0, 02,   0,  0,   0
  31, 00, 00, 07, 00, 000,  0, 02,   0,  0,   0
  31, 00, 00, 08, 00, 000,  0, 02,   0,  0,   0
/ AL FB  OM
  05, 07, 15)

 通常キックよりも調整箇所が少ないのでお子様にも《安心》です。

 値は ±1 づつ微調整したりしなかったりしてください。パ調は少しづつじっくりやるのがコツですが、GK の場合はざっくり変えちゃってもけっこうイケることがあるので、お好きなように、赴くままに、エグみを探求してください。

 ガバキック用音色として実効がある OP1 のパラメーターの範囲は以下の通り。カッコ内の値は俺平均値です。


FB=6-7 TL=5-30 (FB=7 TL=25)

  エグさ・派手さ・質感・重量感に大きく関わります。このふたつのバランス調整が最もムズいところですが、すぐに慣れます。平均値の ALG=5 FB=7 TL=25 を微調整していく方向で解説してまいります。まずは TL のアゲサゲについてを。

 TL=23 以上にするとエグさ・派手さは薄れていき、重量感が増していってガバキックっぽさは薄れていきます。30 以上でふつうのキックっぽくなります。

 14 あたりが特異点的な値で、14 以下に下げていく (パラメーターの意味としては上げてます。ややこしい!) と、どんどんノイズィでガインガインな音になります。

 11 以下はほとんどノイズです。7 がギリ使えるとこですが、使える使えないは人それぞれなので、気にせずどんどんサゲちゃってください。

  ノイズィ状態で FB を 6 に下げるとガラっと音が変わり、特異点的な値が低くなり、調整の幅が広がります。特異点的な値が低くなるってことは TL を高くすることができる=音がデカくなる効果もある。です。

 FB/TL は MUL の値によっても印象が大きく変わりますので、MUL のことも大事に思ってあげてください。あいつはイイやつだ。仲良くしてやってくれよな。


ALG=5-6 (ALG=5)

   気分で 6 に変えてみたりしてください。5 以上にするとエグさ・派手さは出にくくくなります。7 は GK じゃ使いませんね、あたしゃね。

 

MUL=1-4 DT2=0-3 (MUL=4 2 2 2 DT2=0)

 エグさ・派手さ・質感・重量感に大きく関わります。3 2 2 2 にして DT2 を 1 以上にすると、ぐっとエグさ・派手さが増します。マシマシです。MUL が偶数値でも DT2 を効かせちゃっていいのよ。

 もっと書くことがあったような気がするので思い出したら書きます。

 

SR=4-20 RR=2-7 (SR=10 RR=4)

  エグさの強弱・重量感・ハネ感・残響に関わります。FB/TL をキメた後に質感の強弱やアタック感を調整する感じで。FB/TL をいくらいじくってもイイカンジにならない場合、SR/RR のバランスを調整することでウィ~カンジになることが多々あります。

 SR は 15 以下に下げると、TL の値によってはノイズが強まります。程よくバインバイン鳴るように調整してください。ノイズィでギャインギャインいわしたいならサゲサゲで。

 RR は値が低いほど派手な残響になります (OP2-4 も伸ばしてね) 。「ブ~~ウン」みたいな。値が高いとハネ感が増します。 「ボンッ」みたいな。OP2-4 の RR が短めなので RR=4 でも間延びしないってわけです。なるほどですね!


 基本的なことは以上です。基礎のキックづくりより扱うパラメーターが少なく、鳴らし方も今のところ固定で簡単そうっぽいですが、パラごとの実効範囲が広い (深い?) く、パの連携?がとても重要なので、基礎キックより調整はムズいです、ぶちゃけ。



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